2011年12月6日火曜日

がらがらへび湖、冬の風情

この日曜日、冬のシアトルにしては珍しく太陽が出た。あまりにも雨の続くこの季節、青空を見ると、何かしなくては!!といった強迫観念が生じてくる。

まずは天気予報で雲量をチェック。そして、LightTracで、日没時間と目的地での日没方位をチェックする。よし、がらがらへび湖ではまさしく湖の向こう側に日が沈むぞ。

(このスマートフォンアプリ、写真を撮る者としては、なかなか重宝する代物です。日時・場所を指定すると、太陽の方向が地図の上にばっちり表示される。太陽の高さも分かるので、日差しの加減も見当がつきます。)

それにしても、この時期太陽が一番高く昇っても角度が20度行かない。いかに、お日様が地平線ちかくをはいずっているかが良く分かります。ちなみに、真夏にはその角度が65度まで行きます…なんと言う違い!

日没が4:17なので、その1時間前に現着を目指す。I90を西に走っていくと、Northbendが霧に覆われている。この霧はどこまで続いているのだろうと思いつつ、その濃霧の中に突っ込む。
霧の中から、突然に雪の付いたMount. Siが目の前にどど~んと聳え立つ。お~こんなに巨大な壁だったとは。

高速を降りて山道を登りだすと霧も晴れ、がらがらへび湖は夕方の日差しの中である。冷たい空気がさらに透明感を醸し出す。

さすがにこの時期は日曜日でも人は少ないね。シアトル人は夏に生きがいを感じている人たちが多いが、私的には秋から冬の風景が好きなのです。葉を落とした大きな木々の、その繊細な枝ぶりも、せつなくって良いのですよ。

この湖は、水量の変化に伴って、かなり違った風景を見せてくれます。この夏から秋の間、ずっとかなり水面が高かったのですが、ついに水が引いて、切り株たちが見えるようになりました。

水が引いたのならば、是非とも湖岸に沿って奥のほうまで歩いていってみよう…
嗚呼、鳥が飛ぶ!
こんな雄大な風景の中で、釣りをする…。
落ち葉は凍りついたまま、霜柱がびっしり、切り株にも雪や氷がついている。
そして、奥のほうまで行くと…
湖面から今まさに立ち上らんとする霧が!

幽玄の世界であります。

精霊たちの森も、霧が浸してゆく。

ただ、言葉も無く…。
静寂の中、日が沈むとともに立ち上ってくる霧を見つめる

しんしんと冷え行く空気の中、ざくざくと湖畔の石を踏みながら、戻っていく。
そうして静かに日が暮れていきました…

湖よ、さようなら…
はぁ~、Northwestの自然って凄いですね。完璧に圧倒されました。
またもや非日常の世界を堪能した一日でありました。

この日の写真は、Flickr!ページからもご覧ください。40枚ほどアップしてあります。

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