2012年6月2日土曜日

SIFFにて「レンタネコ」を見てきた

風邪の熱も昨日から収まって、多少ふらつくものの、そろそろリハビリモードだろうか?今日は、シアトル国際映画祭(SIFF)のチケットを買ってあるので、諦めるには惜しい…。

お目当ては、日本映画「Rent-a-Cat」、カークランドパフォーマンスシアターにて。なにせ、家から近い会場というのと、友人がチケット一緒に取りますか?と言ってくれたので久々に映画でも…と乗ったのだった。ゆえに題名以外は、な~んにも知らない状態での鑑賞である。

この会場、コンサートや芝居に使われることが多い。縦長でなく、舞台を半円状に取り囲む座席が映画を見るにはちょいと妙な感じでもあるが、こじんまりとして綺麗&ラグジュアリ感がなかなかに宜しい。会場はほぼ満席状態、日本人比率は推定で1/3~半分と言った所でしょうか。

画面が実に綺麗だなあ。そんじょここらの映画館の大スクリーンよりも緻密な感じである。最近の映画上演はどのようなフォーマットを使っているのでしょうかね?音響もなかなか、よろし。

さて、Renta-Nekoである。はじめのシーンから画面のはじっこを、つつっと通っていく猫の演出が猫好きの心をくすぐる。
(C) 2012レンタネコ製作委員会
最近の日本映画の特徴なのだろうが、何かが起こるわけでもなく、大きなテーマがあるわけでもなく、日常の一部をそぉっと切り取ってきたような作品のひとつ。その分、目と心が細部まで行き届いているという所か。

ふと思ったのだが、画像の風合いが、従来の映画というよりも高級一眼レフで動画撮影したものに近い気がするなあ。また、構図が写真っぽいなぁと思っちゃう箇所も…。RAWデータを現像しているときのような気分なのである。あまりカメラを動かさないのも当方的には心地よい。
(カメラの動きが多い映画は見てて疲れるのです)

そして大きな謎が…。時間が進まないのである。夏の暑い日に始まり、それなりに長かったはずのレンタ期間を終えて猫を引き取りに行った時も、夏。その後、一ヶ月契約でとってもちっちゃい仔猫を貸し、引き取りに行った時もまんま同じ大きさの仔猫!(をいをい)。壁にかかったカレンダーは最初から8月のまま…。

ひたすら暑い日が続き、これが何らかの鍵となるのか?この世界では時間がループしたまま…などといった話になるのか?と想像を逞しくしていたら、さくっと終了。ん~あれはなんだったんだろう。

特にお勧めというほどではありませんが、心地よく笑えて、ほんわかなれる、優しい映画なのですね。




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2 件のコメント:

  1. ああー、見たかったんですこれ。『かもめ食堂』の監督さんなんですよね。
    知らない間に6月になってましたねー… orz。

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  2. まあ、穏やかで心地よい、今風の映画でしたよ。
    もう6月だなんて!?!?

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