2013年7月28日日曜日

ニホンマチCullomギャラリーにて即興「Butohlet #5」

土曜日は、スノコルミーで8時間にも渡るリハーサルを終え、急いでニホンマチのCullomギャラリーに駆けつけたのが5時半。ギャラリーのクロージングパーティは既に始まっています。

ギャラリーオーナーのベスさんがアレンジしてくれた音楽家は、Delaney Davidsonさん。ニュージーランドから現在米国ツアー中とのこと(http://www.youtube.com/watch?v=w1t_AtLT21o)。6時に到着したDelaneyさんとちょっとだけ言葉を交わしてから、こちらは衣装や化粧の準備に籠もります。

6時半にスタートした歌を一曲分だけ裏で聞いてから、そろりと登場...。お~けっこうお客さん入っています。ここまで完璧に即興でコラボというのも久しぶりだわ。お互い会ったばかりで、な~んにも打ち合わせせずにいきなり本番勝負!

一瞬、おいおい、こういうカントリー風ギター&唄にどう乗せるよ!? とも思いましたが、いざ出てみるとこれが中々に良い。『祝祭だ!』。深い喜びが、ひたひたひた...と。大野一雄の歓喜のイメージですね~。

(c)  Trenton Flock: "Darkly beautiful, melancholy, Kaoru and Delaney Davidson
are giving the space a beautiful farewell.
"
サウンドとはわざとちょいコントラスト路線で動いていましたが、しだいに渾然一体となってきて...。お客様も、場所の雰囲気も最高なんだわ~。

幽霊画のイメージで登場して、経文の巻物との絡み、しだいに湧き上がってくる意味不明の喜びとしばし戯れる。さらには滑稽なフェーズへと移り、お客様と戯れてみる。ついには、テーブルに出ていたオードブルの西瓜をぱくり!(ついにやっちゃったね~。受けてたけど)。そして、再びじっくりと舞踏的な動きに回帰。

愛惜と感謝をオーナーのベスさんに捧げる。曲想が変わったところで、なんとお客さまと踊りだしてしまった私...。そして、また他のお客さまを引っ張り出す。ふと気がつくと、Delaneyさんも音をループ状態にして、お客さまと踊っているではないですか!! やるな、同志よ!

(c)  Trenton Flock: "The whole place is dancing now"
(c)  Trenton Flock
もう、彼のサウンド、パワフルで最高です~。フロア全員が、一体となって、楽しくそして少し物哀しいく、夏の夜に踊っています。Cullomギャラリーのクロージングパーティに、これほどふさわしいものもないでしょう・・・。

大きな拍手でみんなのダンスが締めくくられます。こっそりその間に退場して、流れ落ちる汗を拭き...(あは)。

裏で聞いていると、いい感じに音楽が続いています。これが最後の曲っぽい感じだな。よし、私も出ますか!
踊りつくした身体に、外から吹いてくる風が心地よい。そして、ゆっくりと、ゆっくりと、ギャラリーから歩みだす。夕暮れの情景。そして...。

(c)  Trenton Flock: "Now THAT is how you make an exit."
 嗚呼、なんだかとっても良かったわ。
人々が帰っていって、ギャラリーが静かになった頃、ベスさんと語り合いました。とても不思議な満たされた時間でした。みんなで踊った事も、最後のシーンも何一つ予め考えてやったわけではないのだけれども、まさしくこの場この時にふさわしくて、なんだか完璧だったよね・・・とふたりで共感したのでありました。とても感慨深いひと時でありました…。

【追記:今後の公演予定】

8/1 木曜日 6時~9時: シアトル第一木曜日Art Walk: TK Artist Loftビル内外で、舞踏家15名がそれぞれに即興舞踏を繰り広げます!私の予定は
6時~6時半:TK Artist Loft内、コミュニティールームにて説明員
6:45 ~ 7:15: 4Culture ギャラリー
7:15 ~ 8時ごろ: Prefontaine通り、あるいは Cafe Vita
8時 ~: コミュニティールーム 

8/9 金曜日7時から: Greenwood Street Fair。 70th St. 付近

8/10 土曜日2時~5時:シアトル日本庭園。8名の舞踏家と、7名の音楽家が庭園を彩ります。

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