2014年4月18日金曜日

聖週間の木曜日

月曜日の皆既月蝕は、残念ながらシアトル近郊では全域厚い曇で覆われ、まったく観測できず。次回、10月8日に期待しましょう。

激しい雨が降りしきる中、聖木曜日(Maundy Thursday)の礼拝から帰ってきました。

15th Century Russian icon
「最後の晩餐」の日なんですね~。礼拝では、キリストが弟子たちの足を洗ったという故事にちなんで、お互いに手を洗ったり、足を洗ったりいたします。

そして聖餐が終わった後には…詩篇が読まれる中、Altar Guild(祭壇ギルド)のメンバーが粛々と、祭壇のリネンやダマスク織に綺麗に刺繍された布、キャンドル、祈祷書など、聖域にある全ての装飾品を運び出して、祭壇を何も無い状態にいたします。

何も無い、木と石だけの祭壇は、凛としたたたずまいで、これから聖金曜日、そして土曜日と続く特別な三日間の始まりを実感。

何も無いってのは、そして物たちを運び去り何も無くしていく過程ってのは、ある種凄いメッセージ性があるものなのだなあ…。

沈黙の時間の後に、この日は皆言葉を交わすことなく、サイレンスを保ったまま、礼拝堂を去り家路に着きます。それぞれの思いを抱えて…。
その含意は、聖木曜日の礼拝は、ここで終わるのではなく、このままずっとLiturgy が続いている、祈祷の中の時間にいるという解釈なのだそうです。

そして、復活祭のVigil (深夜礼拝、通夜にも通じる)のミサにて、ついに礼拝が完結するのだとか。すごいぞ、そのイマジネーション!

ちなみに、Vigilはイースターの前夜、土曜日の夜ですが、昔の暦では日没が一日の始まりだったので、同じ日なんですね。
いずれにせよ、日曜日の朝にお墓に行ってみればキリストの遺体が無かった!ので、復活は日没から早朝の間の出来事とも言える訳で…。

そういえば、聖週間の満月が皆既月蝕だったというのも、なにやら凄い気がします。
注:復活祭は年によって日にちが変わる移動祝日。春分が来た後の、満月の、次の日曜日なので、約1ヶ月ほど前後に動きます。

【公演予定】
土曜日深夜のVigilで復活祭を祝った後に、日曜日はウィッビー島の曹源寺タホマ禅Monasteryにて公演をさせていただきます。先日、リハーサルに行き、とても落ち着いた良い空間に感銘を受けました。お近くの方が居られましたら、この機会にNorthwestの禅寺に足を運んでみてください…

4月20日(日曜日)2時から
Tahoma Zen Monastery, 6499 Wahl Road, Freeland, WA
Tahoma’s Community Concert Series 2014
Butoh solo by Kaoru Okumura with Chigusa Kitai (Koto/Shamisen)

その次は、シアトル桜祭りのTOKARA茶屋におります
4月26日(土曜日)27日(日曜日)午後1時~3時
ただし、和菓子は売切れ次第終了
シアトルセンター Armory (フードコート) 階段近くのガラスに囲まれた角部屋にて

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