2015年1月30日金曜日

霧の海

天気が良いのに、湖の上にだけどっぷりと濃霧が覆いかぶさっていると聞いた。『異様な光景だったけど、もう消えちゃったよ~』と聞いたのが、午後3時過ぎ。

昨日から仕事のしすぎで、頭が煮詰まっていた私は、ボスが「時には外に出てリフレッシュしよう!」とそそのかすのを良いことに、とりあえず車にのって出かけた。

良い天気じゃあないですか。久しぶりに夕日でも見に行きますかねえ。本日の日没は5時。
海沿いの街、エドモンズまできたら、あらまあ、そこから先は、とっぷりと濃霧の中。坂の途中から海、そして対岸のオリンピック半島まで、クリームのような雲が埋め尽くしている。

濃霧のてっぺんが、夕日に映えてピンク色になってるのですけど...。

霧の下に入るととたんに肌寒くなる。視界が利かない。とりあえずいつもは眺めのよい場所に停めてはみるが、ひたすらに霧に閉ざされた世界である。波打ち際まで降りてみようか...。

波までもが、妙に滑らかである。濃霧の下の世界は、音の響きも、空気の肌触りも、変わってくるようだ。何も無い空間に、霧によって距離感が出てくるのが面白い。

海も空も、ただしっとりとした灰色となる。
人影も、ぼんやりと...(カメラの自動焦点機能が迷うこと!)

鳥も、ぼんやりと... 鵜の一種でしょうか

そのままで、モノクロームの世界。

そして、この何も無い構図、でも微かに光が見えてくる。

ふわっと僅かに明るいところ、もしかするとそこから空が透けて見えるのかも...
あるいは、どこかに繋がっていそうな...

「光」について、何となく色んなことを感じさせられた夕暮れ時でありました。

【次回公演予定】

2月8日日曜日3時半より、「On The Boards」Open Studio にて、奥村薫舞踏ソロ小編“Shadow Flower”他
開場3時 、Suggested Donation $5
On The Boards 100 West Roy Street, Seattle, WA 98119

3月5日木曜日 シアトル第一木曜日Artwalk、 TK Artistlofts内にて即興ソロ

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