花吹雪、小雨とともに、風に舞う…
シアトルの桜が、長いこと開花したままなのは、やはり気温が上がらないからなのだろうか? 2週間ほど前から咲いている桜を、Arboretum(植物園)、シアトル大学のソメイヨシノと楽しんできた。
個人的趣味としては、桜に青空はどうもあからさまな感がある。にび色の曇天、さらには雨模様、あるいは闇の中の桜のほうが情緒的だよな…。
さて小雨が降ったりやんだりの今日、シアトルのLake View Cemeteryに行ってまいりました。静かに散り始めた桜を眺めながら墓場を歩く。
桜の樹といえば、こんなにも美しいのはその下に死体が埋まっているからだと言った梶井基次郎。なんとも、妖艶な世界を思い浮かべますが、久々に原典を読んでみると、頭に残っていたイメージとは多少異なっておりました。
「桜の樹の下には」梶井基次郎@青空文庫
このLakeView Cemetery、ブルース・リーの墓の前だけは人が絶えないが、それでも桜を満喫できる場所としては人が少ない。独り、ぼ~っと花吹雪に向かい舞い散る花びらの軌跡を辿る。あるいは風に背を向け、飛び去ってゆく花弁の行方を追う…
静かな花を見たい人には、なかなかお勧めの場所かと…。ちなみに夕方6時でゲートがしまるそうですので、夜桜は無理。
Flick! でもっと写真を見るには、こちらからどうぞ→ http://www.flickr.com/photos/kaoru_o/
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