2012年7月10日火曜日

七夕公演のご報告、やったぜ老娼婦モノ

7月7日七夕の日に、シアトル道教学院にて「能と舞踏: レクチャー・パフォーマンス」、無事終了いたしました。

前半のレクチャーは、当方メークや衣装をつけてるんで、聞けずじまい…。すみませ~ん。

今回のソロ、準備期間は短かったものの、すごく気合が入った作品でありました。
ついにやってもうた、老娼婦モノです。

年を食うと首元にごてごて飾りを持ってくるぞ!というわけで、パール風のネックレスを先週は、ちまちま作成して、じゃらじゃら3本重ね付けします。

手持ちの黒の帽子(東京で稼いでいた頃、贅沢にもコレクションしていたモノ)には、我が家の庭から取ってきた、小さな花やら、豆の蔓やらジャスミンの茎などを、よしこちゃんとああでもない、こうでもないと言いながら、飾り付けます。

そして厚化粧の白粉に、べったりと紅を載せて…。さいごに晶子さんが化粧を手伝ってくれて、お見事化けましたぜ。

舞台は、アンティークな雰囲気の椅子一脚と、床に敷き詰められた着物たち。着物のレイアウトは、アート担当のよしこさん。休憩時間に、ばっさばっさと敷き詰めていきます。椅子の足元には、紫陽花の花。我が家の紫陽花が、残念ながら色づかなかったので、晶子さんに無理を言って、道教学院のお向かいの家から、花泥棒してきてもらっちゃいました。

音楽はもろクラシック路線!いやあ、やってみたかったのよね、むっちゃ叙情的なクラシックで。ミックスには心血を注いたのですよ。是非ビデオでお聞きください。背景にプラスしている音との絡み合いも、なんともいえず好きなのです…



ねたをばらしますと、前半のバックに入っている音は、スペースシャトルのブースターで録音したNASAの音源であります。打ち上げから、宇宙にいって、そして戻ってきて海に落ちるまで、ほんの8分間。http://www.youtube.com/watch?v=2aCOyOvOw5c

このブースターの音と映像に触れたときには、もう感動して、これだ!と思いましたね。爆発音が、そして虚空でからんからんと鳴る宇宙の音が、切ないです。

今回の作品は、とてもベーシックな舞踏、舞踏の原点からのものになったのではないかと。

大野一雄先生の影響がどっぷりあるのは自明なのですが、自分でビデオを見ていて、最後のところで、我が師である元藤燁子先生の面影を見出し、はっとすると共に、ああやはり、なるほどなあ、Liniageというのはこういうことなのか…と深く感嘆いたしました。

この作品、また何かの機会にやりたいなあ。

さて、今年の1月から始めた、隔月のソロパフォーマンスも趣向を変えつつ、これで4回、晶子さん、よしこさんとの共同戦線もばっちり!これがエキサイティングなんですよね。

シアトル道教学院での次回イベントは、9月9日。さて、どのような企画にしましょうか、わくわく。

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2 件のコメント:

  1. 今回も素晴らしかったです。
    影が素敵。
    音楽とても良かったです! あの背景音はそんな音源だったんですねー。知ってから見るとまた別の感慨があります。
    後半の読経と鐘にピアノがかぶさるのも絶妙でした。

    シャッター音が極力邪魔にならないように、控えめに…してもやっぱりうるさいですね。次回はコンデジにします。

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  2. Tomozoさん、今回も、写真にビデオ、有難うございます~。
    影も面白いですよね。前からのライト、2本だけですが、あれをおく位置に気をつけています。

    今回は準備にかかった時間が、音源>衣装>舞踏だったかも…
    ピアノの音の奥から、かすかに聞こえてくる声明も、雰囲気盛り上げてくれますよね。なんだかんだ言っても、盛り上げ音楽が好きなようです。大学の頃やってた芝居の影響ですかねえ。

    ビデオとカメラの共存は私も悩むところ(どうしてもシャッター音が入っちゃう)。まあ、ビデオの位置から離れてところで撮るとか?
    今回のビデオは、あえて、その場の録音と、音源とをミックスして、ノイズやシャッター音、足音などのレベルが下がるようにしてみたのですよ。

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