SeaTac市のちいちゃな日本庭園にて

土曜日のグループパフォーマンスは、SeaTac空港近くのちいちゃな日本庭園でありました。

SeaTacって単にSeattle Tacomaを省略した空港の名称かと思っていたら、市の名前でもあるのですね。知りませんでした。

Highline Botanical Gardenの一角にあるSeike Gardenは、元々Des Moines Wayにあった庭園がシータック空港拡張でつぶされそうになったところを、辛うじて救われて今の場所に移されたとのこと。移設完了が2006年ですから、最近だったのですね。

1919年、愛媛からシアトルに移民してきたシンイチ・セイケは、Des Moinesに土地を購入、ナーサリー（苗木栽培園）を経営していたが、第二次世界大戦中に日本人収容所へ送られた。息子は3人とも軍に志願し、次男はフランス戦線にて戦死する。多くの日本人が資産を失った中、幸運にもセイケさんの農園は某アメリカ人の家族が面倒をみていて、収容所から帰還したときに引き継ぐことが出来た。そして1961年、戦死した兄弟の追悼のため、日本の庭師シンタロウ・オカダを招いて日本庭園を造った。

こじんまりしているけれども、海外の日本庭園にありがちな、いかにも～の違和感はありません。なんというか、むかし地方のお金持ちさん、あるいは趣味人が作ったお庭を思い起こすような…

ほんとに、ちっちゃくて、すぐそばに民家が見えちゃいます。そして空港にアプローチする飛行機が次々と…でもその爆音も、舞踏のBGMと思えば、いい感じ。

今回のパフォーマンスは、 ジョーン 率いる7名の舞踏家を庭園にばらまいて、指定された場所にて踊る。30分ごとに場所を入れ替えて、4箇所約2時間…といった趣向でありました。

シアトル市からの助成が出たので、ジョーンは張り切ってみんなの衣装を作成…。ん～、いいんだけれど～、これ和風っていうより中華風だよなあ。織りのしっかりしたいい生地なのかもしれないけど、ごわごわしてるし、田舎の奴さん？あるいはカーテン生地かい？ズボンもお仕着せのだぶだぶです。衣装も大事なんですよね、というか衣装でいまいち気持ちが乗らない私は未熟者～～。

(c) Briana Jones

でもまあ、こうして写真で見ると、風景に溶け込んでいて、それなりに面白いですかね。

みんなの写真はこちらから: http://www.flickr.com/photos/brianajones/sets/72157630592971740/with/7577615924/

p.s. ちょうど今、ポートランドの友人とFacebookでチャットしていて、彼女の企画するイベントに急遽参加することが決定。8月29日ポートランドのThe Lovecraft Barにて、舞踏ソロの小品を踊ります。ふふふ、またポートランドだ、楽しみ！

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