キング郡図書館で、適当に手に取った日本語ビデオを借りてきて見た。「Map of the Sounds of Tokyo」、邦題は「ナイト・トーキョー・デイ」とのこと。予備知識ゼロで見だしたところ…。おやまあ、舞踏家の田中泯さんが出演しているではないですか。俳優としても活躍していると聞きましたが、出ている映画を見たことはなかったのです。うーん、やはり舞踏家の人は、存在感がありますね。
画面も音もいい感じ~と思って見ていましたが、淡々としていて、…いつまでも淡々としているだけじゃあないですか!
ラストの音楽は、Antony & the Johnsonsの盛り上げ曲と来ましたか。この選曲は舞踏繋がりぽいですね。彼らの2008年のアルバムは大野一雄に捧げるという形で、アルバム「Another World」と「The Crying Light」はCDの写真も大野一雄であります。
主人公のダビド、ラストシーンの落ちで「おやまあ、それはないだろう」と思って、ストーリーを振り返ってみるにほんとにふがいない男だ、何もしない奴じゃあないか…と思わず蹴飛ばしてやりたくなった。
たしかに、最近の日本映画は、大きなテーマとかなしに、テイストにこだわる作品が多くなったというがまさしくそのタイプか。いい味出しているのに、何だか虚しい。作中で女主人公が言ってるように「物事は変わるかもしれないけど、人は変わらない」って、そのとおりだよなあ。ダビドの恋人が死に、次の恋人も死ぬのに、こいつただそれを味わうだけで同じような時間が流れてゆく。そのどうしようもなさが言いたかったことなのかもしれないけど…。いまひとつ腑に落ちないなあ…。
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