ラーメンに飢えているシアトル住民は、どこか他にも美味しいラーメン屋があるに違いない!と、もくろんで、調べてみた。幾つか候補はあれども、「福岡でラーメン修行をした」という、Masu Sushiが気になるぞ。
シアトルから今回は3時間ちょっとでついてしまったので、早めの夕方、客もまばらな時間に突撃。「ラーメンの噂を聞いてきたのだが…」というと、寿司カウンターに案内される。なかなかにお洒落な店です。
ちなみにその時間にはお店の人に日本人はおらず。アジア系もヒスパニックでも無いというのが、珍しいなと思った次第。
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突き出しは枝豆。 |
ショーケースに入った寿司ネタが旨そうで、そちらに惹かれるも、ラーメンの分量が分からないからなあ…。博多の良いラーメンだとこってりしてても、つるんとお腹に入るのだが。
いよいよ登場です!
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Tonkotsu Ramen kyushu-style $13 |
あ~たしかに豚骨系なんだけどね~~。豚骨の脂がたっぷり出てるんだけどね~。それは豚骨ラーメンの必要条件であって十分条件ではない。
黄色い縮れ麵に嫌な予感がしつつ、口にすると…あちゃ!たしかに細めの麵だよ(博多のストレート麵とは全然違うけど)、確かに硬麵だよ、でも、スープとの相性がxxxxxです。
焼豚はこってりとろとろの豚。香ばしくもあるので単品としては良いでしょう。
半熟醤油卵も実にこってりとろとろの黄身がお見事。でも、スープ+焼豚+卵と、こてこてをここまで重ねられると辛いわ。博多のラーメンでは、逆に具は紅しょうが、辛し高菜とさっぱり系で行くのですけどね。
旨い博多ラーメンは、豚骨でも逆にある種の潔さがあって、あっという間に食べられちゃうものなんです。そして気力が充実してくる。(博多っ子の独断と偏見で、そう言っちゃいます!)
しかるに、このラーメンは、食べ進むにしたがって、重くなってくる。気分も重~くなってくる。
今回は、撃沈ですね。
寿司のほうは、とっても旨そうなんだがな…、1、2貫でも試してみたい誘惑が強かったのですが、この夜のパフォーマンスを控えていることもあり、断念。
Masu Sushiさんの名誉のためにも、寿司や他のものは美味しそうだったことを記しておきます。またとてもお洒落な店であることは確か。柳の下の2匹目の泥鰌をしつこく狙った私の戦略負けでありました。